Ride onの主題によるピアノ組曲 『 うみねこのなく頃に 』



原曲 : 「うみねこのなく頃に」 より
作曲 : dai
アレンジ : chiquchoo

 
第1曲 : Ride on
第2曲 : hope
第3曲 : 魔女達とさくたろうのワルツ
第4曲 : 魔女の幻想
第5曲 : Requiem 〜そして六軒島へ

 うみねこで複数曲をセットにしたアレンジを作りたいなーという構想は、原作のEp.1を読み終わった直後からありました。その中の主力の1つとなるべき曲として作り始めたhopeでいきなり躓いて早速お流れになってしまったのですがw。ですが3ヶ月くらいしてhopeのアレンジが進み始めるに従い、この構想は再び持ち上がります。しかしながら日の目を見ることはなく、hopeも単曲として08summerで発表しました。
 しかしそれから1年、構想はまたも再び動き出します。最初はRide on→hope→Requiemの小品メドレーでしかなかった構成は、魔女達とさくたろうのワルツを加え、Requiemの後半が大幅に拡張され変奏接続曲に、更に魔女の幻想が加わるに至り組曲化されます。もうその頃にはこれは単なるメドレーではなくなっていました。それは「うみねこのなく頃に」という作品自体を、Ride onの主題を軸として現実と魔法幻想の両面から描きにいったピアノ組曲。
 ・・・と気取って書いてみましたww。しっかし、こうやって書き出してみると迷走してますねぇw。ただ作った私自身から言うと、方針そのものは深化はすれど方向性は最初から変わっていないんですがね。ただhopeからさくたろうワルツの間には本当に色々あって、方針の深化にはかなりその辺が効いているとは思います。

 さて、この曲はもちろん単なる組曲として聴けるような体裁は整えてありますが、基本的に『うみねこのなく頃に』原作サウンドノベル版の出題編(Ep.1〜4)にべたりと張り付いて作られている曲です。聴き手にはうみねこ出題編をきちんと把握した上で、更にその曲が伝えようとしている意図を音楽的に読み取りながら本編と合わせて総合的に受け取り、解釈することを求めます。またそのように曲の意図を辿って本気で聴き込みたいなら、アニメで追っていた程度では全くもって不足ですので原作読んで下さい、と宣言しておきます。第一BGMとシーンとの繋がり方、アニメ版は原作とかなり異なりますし。

 その上で、この組曲はうみねこ出題編で起きた六軒島事件、及びそれ以前それ以後の様々なシーンを捉えつつ、それらを人間側の側面、魔女側の側面から私なりに解釈し、それを曲で表現することを狙って組まれています。特に魔女幻想・魔法側に関しては、魔法とは何のためのものなのか、そして魔法は何を起こしたのかを、私なりの解釈を構築し曲に反映させています。この辺りはおのおのの曲で深く触れるとしましょうか。

 では、ようこそうみねこ組曲へ。chiquchooの解釈する『うみねこのなく頃に』の世界へ。


・演奏の手引き

 基本的に単曲でも5曲続けてでも、或いは数曲だけ選んででもそれなりに成り立ってくれます。複数曲を弾く場合は主題提示の関係で番号の若い順での演奏を。5曲続けて弾くのが一番なんですが、なかなかキビシイですからねぇ。
 chiquchoo曲ゆえの注意として、左右の手の割り振りは常に気にしましょう。上段に書かれている音符だからといって右手で弾かなければならない理由はどこにもありませんww。割り振りは1通りではないので楽譜に記載していませんが、逆に言うと自分の弾きやすいように割り振ることで大きく難易度が下がることがあります。


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