第2曲 hope



原曲 : 「うみねこのなく頃に」 より 「hope」
作曲 : dai
アレンジ : chiquchoo
 

楽譜音源


 昔から私を知る人にとってはもうお馴染みの曲と言えるでしょう、hopeです。ちなみにアレンジは08年の4月と、意外にもまだ1年半強しか経ってなかったりします。最近どういうペースでアレンジ作ってきたのかをある意味よく示しているとも言えるのかな。
 さて、今までこの曲はずっと単曲で扱ってきましたが、実は組曲の構想 (最初は連続演奏前提の3小品でしたが) はこのhopeをアレンジする以前からありました。というか最初にうみねこで何か流れのあるものを作りたいなーと思い立って、じゃあ、とRide on→hope→Requiemの接続で作れそうだと考え付いて、で最初に単曲として一番使いやすいhopeを作って、Ride onも作ってラストRequiemでコケてhope単曲の発表になったオチ付き。なのでようやく今になって、この曲は本来の役割を担う立ち位置を得たとも言うことができます。

 このhopeを聴いて、皆さんはどのようなシーンを思い浮かべますか。ニンゲン側ならば譲治と紗音との恋愛関連のシーンがやはり印象強いかな。他にも朱志香と嘉音なと、やはり特定の2人を思い浮かべがちですが、実は結構広く使われている曲でもあります。そしてそれは魔女側でも。紗音とベアトとのお茶会を代表的シーンとして挙げておきます。

 それは希望。家族の反対が予想される恋であったり、崩壊寸前の親子の絆であったり、或いはニンゲンでない魔女との団欒であったり、それらは決して明るい希望ではないのかもしれません。「救いの無い希望。それでもそれは希望だった」とは作曲者daiさんの言。うみねこは全体通して決して明るい作品ではありませんが、それでも確かに、希望は存在したのです。


・演奏の手引き

 もしこの曲の音源を聴いて、「ちょうどいいレベルみたいだから弾いてみよう」と思った方は、その後かなりの苦労をされる事を覚悟して下さい。聴いた感じと比較してかなり演奏難易度が高く、ただhopeを弾きたいなら他の方のアレンジを当たった方が無難です。逆に「是非このアレンジでhopeが弾きたい」と思われた方は、チャレンジしてそう損はない曲だとは思います。
 演奏する上で一番の大問題は右手と左手の割り振りでしょう。自分がどれくらい手が開いて、どんな手の動きが得意なのか等と相談しつつ、地道に割り振っていかないと地獄を見ることになります。ちなみに私は9度が辛うじてですが、これだと相当トリッキーな振り割りや、両手同時の高速ジャンプが事実上必須だったりします。これが10度が常用できる人だとかなり楽になると思いますが、それでも大ジャンプや変則的な指使いは覚悟して下さい。え、一部の音を省略すればいい? それは魔女に屈した家具の取る手段だと思っておいて下さいなw。

 表現としては、かなりの原音重視の曲でありながら、原曲より若干テンポに変化をつけるほうが面白かったりします。原曲そのままの曲とはいえ、味付けまで原曲通りにする必要はありません。むしろ他パートが抜けている分、若干テンポに変化をつけたりするほうが上手くいくかも。


直前のページへ戻る

Presence∝fTVA Top