原曲 ： 「東方紅魔郷」より　「妖魔夜行」
作曲 ： ZUN （ 上海アリス幻樂団 ）
アレンジ ： chiquchoo ( Presence∝fTVA )
　　

　架空世界である幻想郷において、闇の妖怪という設定は本来ならとても重要な役柄にも耐えうるものです。そんな設定を持つルーミアですが、東方での存在感はイマイチ。原因はただ1つ、登場があまりにも早すぎたのです。そんなルーミアの曲ですが、全然「そーなのかー」のイメージじゃありませんね。実は元からかなり格好良い曲なのですが、最初の8小節の音が複雑すぎるために今まであまりアレンジの対象にされにくかったようで、その面でもかなり損をしているように思えます。そして実際この曲をピアノにしてみると更に格好良くなります。最初の8小節以外にも高速トレモロがあったりして、もうそれこそルーミアのイメージには程遠い位にw。この曲のピアノアレンジというのは非常に珍しいです。ルーミアオンリーの同人誌とかも出た事ですし、この悲運なキャラとそのテーマ曲に光を当ててみるのはいかがでしょう…そーいえばルーミアって闇の妖怪でしたね。光が当たらないのは…。

・演奏の手引き

　最初の8小節が命です。どの音がどれくらいの長さで鳴っているのか聴き取る事も出来るのですが、それをそのまま楽譜にすると表記が余りにも複雑になる上、運指が更に厄介になるのでやめて、16分音符で統一しました。ペダルを使えばちゃんとこの状態でもそれらしく聴こえます。その他にも部分的に難しい所はありますが、例えば15小節目の後半の右手などは単音にしてもらっても構いません。ですがこのまま弾けるとかなり格好良かったりします。
　ちなみにですがこの曲、3連符が一切でてきません。それっぽく聴こえる所もよくよく聴くと3・3・2だったり。楽譜上ではきちんとその通りに書いてあるので「そーなのかー」と思った人はリズムを気にしながら弾いてみて下さい。よりルーミアっぽくなくなりますw。ただとても微妙なリズムの差なので、弾く側がきちんと弾けて、聴く人がそれをしっかりと聴き取れればの話ですが。