東方リアルピアノアレンジ No.2
『東方永夜抄』 より 『狂気の瞳 〜 Invisible Full Moon』



原曲 : 「東方永夜抄」より 「狂気の瞳 〜 Invisible Full Moon」
作曲 : ZUN ( 上海アリス幻樂団 )
アレンジ : chiquchoo ( Presence∝fTVA )
  

楽譜自動演奏


 我々の見る月は、ただ天蓋に映ったもの。月はとても畏れ多いもの、決してその姿を直裁私達には見せません。東方RPAは、まさに天蓋に映った月なのです。決して本物ではなく、そして決して満月にはならない。原曲の複雑に絡み合った音、それによって生み出されるものが、どうしても完全には再現できない。満月である原曲は、東方RPAという天蓋を通してでは決してその全ての姿を見ることができない、正に"Invisible Full Moon"なのです。
 ちなみにこのアレンジは永夜抄版を原曲としています。いかにも花映塚らしい分厚いリズムと一種独特のテイストの低音が特徴の花映塚版は、リズム音が出せず、単一音源であるピアノにはあまり向きませんでしたので。ピアノで弾く事を考えての選曲というのも、東方RPAの1つの特徴であると思います。

・演奏の手引き

 この曲はある意味、アレンジャーのchiquchooらしさがとても良く出ている曲だと思います。現在私は音楽サークルであるPresence∝fTVAでアレンジをする時のみchiquchooの名を用いており、それ以外ではちくちゅーで通していて、そちらでもアレンジを行っています。ではアレンジャーとしてちくちゅーとchiquchooの何が異なるのかといえば、前者はちくちゅー自身が演奏する事を前提にアレンジをしますが、後者はそうではありません。つまりこの曲はそのままでは私自身が弾けないのです。
 という訳で、一部の音符を省略できるようにしました。これらを一切省略しなければ最も原曲に近いまま弾く事が出来ますが、この状態で表定テンポで弾ける人は恐らく東方全作を最上級レベルで全てクリアできる人より少ないでしょう。僅かな満月からの欠けが気になる妖怪や、天蓋を割ってしまう程の力を持つ鬼、あるいはそれに匹敵するような超人的な演奏テクニックを持っている方が対象です。非常に難しくはありますが、人間業で演奏が可能なように作ってある事はここで明言しておきます。そんな訳で大体の方は一部音符を省略して演奏される事になるかと思いますが、この曲で大切なのは、兎にも角にも全ての音をしっかりと出す事です。たったこれだけしかアドバイスは致しませんが、これが出来れば9割方弾けたといって良いでしょう。


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