北陸線敦賀以南 直流化後



2007年1月8日


この日は、帰省先の金沢から名古屋に戻る日。特に急ぎの用はなかったので、各駅停車で名古屋に向かい、途中で 去年の直流電化で敦賀に顔を出すようになった電車の撮影をすることにした。

金沢を出たのは朝10時。鉄道に関して、金沢では特に変わったことはなかったと思う。

11時半、福井着。ここで敦賀行きに乗り換える。 福井からが今までと違った。ホワイト地にブルーラインの旧「タウントレイン」ではなく、 去年敦賀直流化によって入れられた新車、521系だった。この日は2両編成だった。以前のタウントレインは3両だったので、少々詰め込みすぎという印象があった。

敦賀に着いた。金沢からずっと寒い。雨も降っている。ここで撮影タイム。




今乗ってきた521系を福井側から見たところ


周知のとおり、この521系はJR西日本の新造車両では初めての交直両型である。 今まで北陸線の各駅停車は、国鉄時代に作られた車両を改造した457系、475系、419系により 運行されており、JR転換以来変わっていなかった。これは、JR西日本管内で北陸線だけが 交流電化のため、関西地区の車両を流用できず、かといって交直両型の車両を新造するのは採算が取れないからだと言われている。

しかし、今回の敦賀直流化で地元滋賀県と福井県が新造車両の費用を出すこととなり、521系が新造され、小浜線で使われている125系を増備することとなった。 地元の負担による新造車両のため、福井県や滋賀県以外で運転することはほとんどないと思われる。そのため、521系は福井から金沢寄りには進出せず、今のところタウントレインが次々と 置き換えられるということはなさそうである。(石川県や富山県が新造車両の予算を出すというのなら話は別だが、両県にとってそれほど メリットがあるわけではなさそうなので、このような話が持ち上がることはないだろう)なお、521系と125系の投入により、タウントレインは敦賀以北の運行となった。

521系の見た目は京阪神地区の新快速の22x系にそっくり。タウントレインから継承した青帯を巻いているのが特徴。




横から撮ったところ この角度から見るとJR東海の313系にも見える。




521系の車内 シートは22x系とほとんど同じ。乗務員室のドアの上に運賃表がる。そのうちワンマン運転を始めるらしい。 後述する125系のように小浜線には入らないので、運賃表に小浜線の駅名はない。




米原側から見たところ


ここ敦賀で長浜行きに乗り換え。長浜行きは敦賀直流化で増備された125系。 同系は当初小浜線で運用されていたが、電化された加古川線、そして今回の北陸線とあちこちで運行されるようになった。




今日は2両編成だった125系 いくら利用客が少なめとはいえ、敦賀以南のローカル輸送は単行では捌ききれないだろう。


今日は風が強く、北陸線のダイヤは乱れていた。今まで乗ってきた 福井発敦賀行きの列車に乗っていた人の多くは京阪神方面の新快速に 乗り換えようとしていたが、その新快速が20分以上遅れていると案内があった。 狭い新快速ホームは新快速を待つ人であふれ、ホームには横殴りの雨が吹きつけていた。 もっと新快速用のホームの幅を広げ、待合室を作るなどしたほうがいいと思う。 それができないなら、行き止まりホームではなく中央のメインホームまで入ってくるべきだ。


今回の敦賀電化で、姫路や網干からの新快速が敦賀まで来ることになり、兵庫県、大阪府、京都府、滋賀県、福井県の2府3県を3時間で走る特急並みの 長距離新快速が生まれた。国鉄時代の長距離鈍行並みの広域運行だ。 この調子で北陸線を直流化し、金沢まで新快速・・・はありえるのだろうか?



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