東方リアルピアノアレンジ No.12
『東方風神録』 より 『妖怪の山 〜 Mysterious Mountain』



原曲 : 「東方風神録」より 「妖怪の山 〜 Mysterious Mountain」
作曲 : ZUN ( 上海アリス幻樂団 )
アレンジ : chiquchoo ( Presence∝fTVA )
  

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  書籍版文花帖で登場以降、どう見ても過当に活躍しているw、天狗の文ちゃんのテーマです。というより“書籍版文花帖で必要だったから”生み出されたキャラなんでしょ貴方。それがどうだと言われると別に特に何とも思ってないのですが、花映塚以降5作連続で出ているだけあって、やはりよく出ているなーというイメージがありますね。
  さてそんな話はこれくらいにして、この曲のウリは何といっても勢いの良さ。花映塚以降の東方曲の特徴として、結構重厚だけど勢いがある曲が多いんですねー。この曲はまさにそんな曲で、原曲でも風をイメージする(←らしい)トランペットが疾走しています。しかし勢いはあるわ重厚だわ、では、ピアノで弾くほうにとっては手が追い付きません。そこでこの曲ではRPAの枠を超えた、実演奏を考慮したより大きな調整が入っています。詳しくは演奏の手引きにて。
  東方RPAももう12作、このシリーズの音作りは私にとってもう古い部類に入ります。東方アレンジを見ても、『アリスの狂気』を皮切りに、新世代のアレンジが出てきています。それでも、いやだからこそ東方RPAシリーズは、やはり東方RPAシリーズらしさをなるべく残してやっていきたいなーというのが今の気持ちです。この曲もRPAの範疇を外れるような調整をしていますが、音の雰囲気はなるべく今までから変わらないように作りました。古くはなりましたが、他の方のリアル系ピアノアレンジとはまた違った東方RPAシリーズの音の作り方は一種の私の財産だと思っているので、大切にしていきたいものです。

・演奏の手引き

  最初は今までと同じRPAで作ったのですがやはりかなり難しい曲になってしまったので、演奏難易度を抑えるためにあの手この手で音を抜いたり入れ替えたりして調整しています。それがうまくいって雰囲気をちゃんと保てたので東方RPAシリーズに入れていますが、特に左手で原曲と異なるところが多く、大手を振ってRPAと言える曲ではありません。耳コピの答え合わせには向きませんので一応注意。しかしそのお陰で演奏面ではだいぶ楽になりました。いやー調整前はホント厳しかった…。この調整の結果面白い現象が起きてて、例えばサビより前奏後半のほうが伴奏がぶ厚かったり。最初のバージョンは両方とも前奏後半部分のパターンを用いてたのですが、サビの部分だけ楽をさせたんですね。これが逆だと駄目で、試しに両者の伴奏パターンを入れ替えてみると前奏では音抜け感が出て、サビは恐ろしく難しくなります。ま、こんな感じで調整していると思って下さい。
  とはいえあまり簡単にすることばかりを考えていると音への妥協が大きくなってしまうので、それなりに弾きにくい所はあります。そういう部分はえてして音が粒がそろってしっかり出ないものなので、最初に全ての音を粒をそろえて大きく弾く、ハノンみたいな練習をして攻略してしまいましょう。そこから表情を付けていくようにすると綺麗に仕上がるでしょう。調整の甲斐あって、RPAの中では難易度の割に演奏効果が出ます。表情豊かで、そしてなんといっても勢い感のある演奏を心掛けて下さいね


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