大江山の祭



原曲 : 「東方地霊殿」 より 「旧地獄街道を行く」
作曲 : ZUN
アレンジ : Denko

 

楽譜音源


  今まで花映塚以降の曲のアレンジをせず、紅魔郷の曲ばかりアレンジしていたが、ここにきてやっと (東方アレンジ8作目) 地霊殿4面をアレンジした。同人ショップのCDを見ると紅魔郷のアレンジがしやすいのはDenkoだけではないらしい。旋律が素朴だからだろうか?反対に、2009年夏時点で最新作の星蓮船はきっとアレンジしにくいだろう。
  「旧地獄街道を行く」は「死体旅行」と並んで、地霊殿の曲でよくアレンジされている部類だろう。しかし、両曲とも原曲のテンポでピアノアレンジにすると、間延びしてしまう。ピアノの音の減衰時間より長く音を保持しているからだ。だから、アレンジを決めた段階でテンポを原曲と同じにせず、時間的にかなり詰めることにした。それゆえ、思ったより活発な曲となった。
  テンポはあえて原曲から変更したが、曲のイメージ (と言えばいいのか?) はそれほど変えなかった。原作の作者は喧嘩が華の江戸をイメージしたと語っているが、Denkoは日本の祭をイメージした。両者とも東洋、それも日本を描こうとしているという点で共通している。中間部 (1分28秒付近から) はやけに西洋的だが、この部分はDenkoの作曲練習のために書いたということで許してもらいたい(藁
  曲の至る所で耳慣れない旋律が出てくるが、メインテーマの変形かDenkoが勝手に作った旋律のどちらかだ。前述の中間部は例外で、実はボスの曲をちらつかせている。本当はボスの曲を終盤でも使おうと思っていたが、最後にふさわしいアレンジ方法が見つからず、結局中間部だけの使用となった。また、今回、原曲から得られる材料が少なかったので、いくつかのセクションで思い切って原曲にとらわれずに自由に書いてみた。たまにはこういうのもいいだろう。
  演奏上での注意点として、この曲は中間部を除き、もたもた弾かないことだ。きびきびと歯切れよく弾いてほしい。あと、全体的にカノン的 (右手で弾いた旋律を遅れて左手でも弾く)にテーマを扱っていることを意識してほしい。


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