Bagatelle:Etude for Shanghai Alice



原曲 : 「東方紅魔郷」 より 「明治17年の上海アリス」
作曲 : ZUN ( 上海アリス幻樂団 )
アレンジ : chiquchoo ( Presence∝fTVA )
  

楽譜音源


 ずっとお蔵入りしていたネタが、ようやく登場です。Denkoが通称 “第一上海” こと “Chinese Fantasy 〜 上海紅茶館” を作って、同じ原曲から第二上海 (現“Chinese Rhapsody 〜上海紅茶館”) を作ろう としていると聞き、そのネタとして試しに考えてみていたもので、なんと2年前の8月の話になりますw。
 ところでこの曲、ジャンルはバガテルですが題名には思いっきりEtudeなんて付いています。作った本人的 にはエチュードっぽくなったからこうしておくか、みたいなノリでそう書いただけで、特に練習曲としては 作っていません。ではテクニック的な側面は完全にないかというとそうでもなく、通常のEtude on 〜ではなく Etude for 〜としたこと、題名の末尾に1884(=明治17年)と付けなかったのもそのためだったりします。 すなわち、明治17年の、ではなく単に上海アリスで、かつその主題による、ではなく上海アリスのための、なのです。つまり上海アリス幻樂団そのものを指す意図もあって、これは東方の楽曲を弾くのに、この曲がすらすら弾けるくらいのテクニックがあったらなぁという願望が込められていますw。

 曲構成は極めて単純です。大元のネタの部分が9小節目から。原曲の高音部を左手に押し込んで右手は ひたすら同型を繰り返します。後は左手が上海紅茶館の一節になったり、アクセント的に左右分担をひっくり 返したりしながらも徹底的なアルペジオの連続です。ここまで似たような形を繰り返しても上手く抑揚を つければ、意外となんとかなるものなんだなぁとできてみて思っていたり。
 以下余談。ネタは2年以上前からありましたが、それが上海紅茶館の中間部とかを挟むことで単体で曲に なるなぁと思い付いたのはごく最近です。というか、ある日の朝に思いついて、コピペと繰り返しの多さも あってその日のうちにはα版の楽譜が仕上がってましたw。私が1から構成を練ったとしては異例のスピードで、 自分自身で聴いていても恐ろしい思い切りの良さを感じます。

・演奏の手引き

 といっても私自身弾けそうにないのですよorz  えー、気を取り直しまして、まず楽譜初頭の諸記号から。拍子は6/8となっていますが、これを8分音符に よる6拍子と取るとスピード故に大変なことになります。符点四分音符による2拍子が正解。 Allegro Prestissimoなんてネタみたいな速度指定をしていますが、ネタですw。要は速く弾きなさい、とww。
 スピードという点で言えば、繰り返しを省かずで2分を切るくらいのテンポ(♪=250程度)になると軽快に 聞こえてきます。なおぶっ飛ばすことを想定に入れて、一部の音で上下のハーモニー的組み合わせよりも 前後のつながりを優先して音を組んである部分があるので、のんびり弾くとたまに不協和音が鳴っているのに 気付きます。速度を上げていくと気にならなくなって流れるように繋がっていくので、その意味でも頑張って スピードアップしましょう♪
 表現に関しては一つだけ。この曲は抑揚が構成上重要な役割を担っているので、強弱は指定通り しっかりと付けて下さい。試しに全部フォルテとかで鳴らしてみると、見事なほどに節操がなくなります。


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