夕暮れの絹滴、眠りの訪れ。



原作:天使の羽根を踏まないでっ(MEPHISTO)
原曲:眠りの訪れ ・ 夕暮れの絹滴
作曲:樋口秀樹(Tynwald music)
アレンジ:Len-choo(冴月レン×chiquchoo,Presence∝fTVA)


楽譜音源


 全体的にゆっくりとした、聞いていて穏やかな気持ちになる曲です。曲自体はシンプルな方だと思うのですが、実際に弾いてみると結構重厚な音が鳴るので驚くかもしれません。

 朱門さんのことは「めぐり、ひとひら。」で知ったのですが、シナリオの秀逸さやゲームを彩るBGMのレベルの高さに、とても衝撃を受けたのを今でも覚えています。いつくか朱門さんの作品に触れてみたのですが、今回の「天使の羽根を踏まないでっ」の音楽もすごくきれいで良質なものが多かったです。

 そんなBGMの中から作られた「夕暮れの絹滴、眠りの訪れ。」ですが、派手さこそありませんが、DCPAとして高いポテンシャルを秘めていると思います。もし、この曲を好きになって弾いてみたいと思われた方は、少し背伸びをしてでも練習する価値は十分にあると思っていますので、ぜひ挑戦してみてください。

(冴月レン)


 「生まれてきてくれてありがとう」などでもやった、2曲混合型のアレンジです。最初は「眠りの訪れ」から始まり、1:15からが「夕暮れの絹滴」になり、以後1:57・2:42で切り替わります。調を合わせるため「夕暮れの絹滴」側を原曲より半音下げています。

 この曲も音取りをレンちゃん、構成が私の担当です。ちなみに構想は私の思い付きで、2曲を上手く継ぐことで、シンプルながらも十分に楽曲として成立しています。とはいえ殆どRPAですから、担当割合としてはレンちゃんのほうが高いでしょうね。

 朱門さんもウィルプラスから追い出されてしまって、お朱門スキーな私としては非常にがっかりなのですorz 同じようにお朱門ちゃんの復活を願う方はこの作品を偲んで、そうでない方も、この曲のゆったりとした流れに身を任せてみてはいかがでしょうか。

(chiquchoo)


・演奏の手引き

 細かいことはそんなに気にしなくても弾けてしまう曲です。最低限注意するのは5度の低音を強打しないこと。折角の落ち着いた雰囲気が台無しです。47小節目からは主旋律が左手に移動しますから、音量バランスを注意しましょう。この曲は基本強打はご法度なので、ある旋律を目立たせるためには他を小さくします。

 更に踏み込んでいくなら、「響きの作り方」を考えてみましょう。先ほど強打はご法度と言いましたが、ある程度までなら強い音が許容されます。が、叩き過ぎとは紙一重なので要注意。各音のバランス、流れの中でのバランスをしっかりと取ることで、大きなダイナミックレンジを確保でき、表現の幅が広がります。


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